ノンサンディングジェルの落とし穴| 「削らない=爪に優しい」ではない❌理由

ノンサンディングジェルの落とし穴| 「削らない=爪に優しい」ではない❌理由

ノンサンディングジェルの落とし穴|

「削らない=爪に優しい」ではない❌理由

「ノンサンディングだから爪を傷めません。」

最近、このような説明を目にする機会が増えました。

確かに、爪の表面をファイルで削る「サンディング」が不要という点では、従来のジェルネイルより一歩進んだ技術と言えます。

しかし、私は分析化学を学びながらジェルネイルを開発する中で、一つ気になっていることがあります。

それは、

「ノンサンディング=爪に優しい」と思われていることです。

実は、この二つは必ずしも同じ意味ではありません。


ノンサンディングとは何?

まず、ノンサンディングとは何でしょうか。

一般的なジェルネイルは、ジェルをしっかり密着させるために、爪の表面を軽く削る「サンディング」という工程を行います。

一方、ノンサンディングジェルは、その工程を省略できるよう設計されたジェルです。

つまり、

「爪を削らなくても密着するジェル」

という意味です。

ここで、多くの人はこう考えます。

削らないなら、爪に優しいんだ。

しかし、本当にそうでしょうか。


大切なのは「削るかどうか」ではなく、「どうやって密着しているか」

ジェルネイルは、数週間にわたって水仕事や家事、シャンプーなどに耐えながら爪に密着し続けます。

つまり、

強く密着するためには、必ず何らかの仕組みがあります。

この「密着の仕組み」は、メーカーによってさまざまです。

例えば、

  • 樹脂設計によって密着力を高めるもの
  • 特定の成分によって密着を助けるもの
  • 前処理との組み合わせで密着させるもの

など、アプローチは一つではありません。

だからこそ、

「ノンサンディング」という言葉だけでは、そのジェルがどのような考え方で作られているのかまでは分からないのです。


「削らない」と「負担がない」は違う

ここで誤解してほしくないことがあります。

私は、ノンサンディングジェルを否定したいわけではありません。

むしろ、セルフネイルではサンディングをやり過ぎてしまい、自爪を薄くしてしまうケースも少なくありません。

そのような場合には、サンディングをしないという考え方は、とても大きなメリットがあります。

一方で、

「削らない」ということだけで、爪への負担まで判断することはできません。

どのようなジェルにも、密着するための設計思想があります。

だから私は、

「削る・削らない」

ではなく、

「どんな仕組みで密着しているのか」

を見ることが大切だと考えています。


フィルインという技術について

近年では、「フィルイン対応」のジェルも増えています。

フィルインは、ベースジェルを一部残しながら付け替える施術方法で、施術時間の短縮やダスト削減など、多くのメリットがあります。

一方で、

「フィルイン対応だから爪に優しい」と一概には言えません。❌

爪への負担は、

  • ジェルの処方
  • 密着の仕組み
  • オフ方法
  • ネイリストの技術
  • 爪の状態

など、複数の要素が関係します。

つまり、

「フィルインできるかどうか」と「爪への配慮」は、それぞれ別の視点で考える必要があります。

ながら密着性を実現しています。



ノンサンディング=「爪に何もしない」ではない

「ノンサンディング」と聞くと、
「爪を傷つけないジェル」というイメージを持つ方も多いかもしれません。

しかし実際には、市販されているノンサンディングジェルの多くは、酸性成分の働きによって爪の表面をわずかに溶かし、目に見えない凹凸(アンカー)を作ることで密着力を高めるという仕組みを採用しています。

本来であればサンディング(爪を削る工程)で作る細かな凹凸を、薬剤の力で作ることで、削る手間を省いているのです。

つまり、

「ノンサンディング=爪に何も作用しない」

ではなく、

「削る代わりに薬剤の力を利用して密着させる製品が現在の主流」

というのが実際のところです。

一方、Letizia ∴ Épureでは、このような「爪を溶かして密着させる」という考え方ではなく、LEDライトで硬化した際に生まれる独自の粘着性を利用し、まるで両面テープのように爪へ密着する技術を採用しています。

そのため、サンディングも酸によるエッチングも必要とせず、爪への負担をできるだけ抑えながら密着性を実現しています。



Letizia ∴ Épureが目指したもの

Letizia ∴ Épureを開発するとき、私たちが最初に決めたことがあります。

それは、

**「永久的な密着力を目指さないこと」**でした。

私たちは、フィルインを前提とした設計ではありません。

なぜなら、

アセトンを使わず、自宅でやさしくオフできることを大切にしたかったからです。


私たちが選んだのは「粘着」という考え方

Letizia ∴ Épureのベースジェルは、

分かりやすく言えば、

両面テープのような考え方で設計しています。

LEDライトで硬化すると、ベースジェルが爪の表面へ密着し、適度な粘着力によってジェルを支えます。

イメージとしては、強力な両面テープのような感覚です。

私たちが目指したのは、

「どれだけ長く取れないか」ではなく、

「必要な期間はしっかり楽しめて、交換したい時には無理なく外せること」でした。

その結果、

約10日〜3週間という使用期間を目安に設計しています。


長持ちだけを競う時代ではない

これまでのジェルネイルは、

「どれだけ長持ちするか」

が一つの価値でした。

もちろん、それも大切です。

しかし私は、

これからは

「どんな仕組みで長持ちしているのか」

まで知って選ぶ時代になると思っています。

同じ「ノンサンディング」という言葉でも、

設計思想はメーカーによって異なります。

だからこそ、

名前やキャッチコピーだけではなく、

そのブランドが何を大切にして開発しているのかを知ってほしいのです。


私が本当に伝えたいこと

私は、

「ノンサンディングだから安心」「プロ製品だから安心」

という時代から、

「仕組みを理解して成分で選ぶ」

時代へ変わってほしいと思っています。

美容は、イメージだけで選ぶものではありません。

どんな成分を使い、

どんな考え方で設計され、

どんな方法でオフするのか。

そこまで知って初めて、

自分に合ったジェルネイルを選ぶことができます。


爪・身体・未来への配慮と、美しさのバランス。

それが、私たちが考える「本当に爪にやさしいノンサンディング」の形です。